夜の期待値の積み方~職場のおばちゃんの紹介~
あれは中二の秋であった。
私は生粋の野球少年であった。
尊敬する野球人と言えば八木ひろし。
これを読んでいる人で八木ひろしを知らない人はいないよな?
時期は文化祭の真っ只中であった。
私は照明係と言う苛めのような裏方の仕事に任命されていた。
文化祭のメインステージには立つなよ?キモいから…。ってホジションである。
ステージに立つ花形の方たちをライトで照らす仕事である。
私は今も昔もそんな仕事ばかりをしている。
正直しんどいの由来はこの辺から来ていると断言できる。
ステージの主役達をライトで照らす仕事なのにハゲの先生の頭を照らし続ける私は間違った事はしていない。
「 星野ォォォォオオ! 何処照らしてんだぁぁぁ!仕事しろやァァァァァァァァァァァァアア!」
ハゲに怒鳴られる中学生活を送っていたらこんなオッサンになるんで読者の皆は気を付けるようにな?
それはリハーサルでハゲを照らし続けて一人でゲラゲラ笑ってる時であった。
「 あの…これ…。誰も居ないところで読んでね。 絶対に人に見せないで!」
振り向くと五人の女子が立っていた。
「 お、おう…。」
私はCOOLに手紙を受け取った。
そんな事よりハゲを照らし続けるのが使命と感じていたからだ。
そして、ハゲを照らすのも飽きてモジモジしていたがふと手紙が気になりビリビリに破いて読むナイフの様な私。
内容はこんな感じであった。
「 星野君の事をずっと見てました。 略 良ければ付き合ってください。 2年2組山下」
私は絶叫した。
「 ギダァァァァァァ! 俺の時代がァァァァァァァァァァァァアア!」
嬉しさのあまり照明を天井に当てていた。
「 星野ォォォォオオ!何やってんだボケェェェェェェェェェエエエ!」
ハゲの怒号が体育館に響く。
「 うっせー!ハゲェェェェェ!!!」
ナイフの様な私はハゲをピンポイントで照らす反撃に出る。
こんなナイフの様な私に山下は惚れたのであろう。
スキップしながら家に帰って重大な事に気が付く。
そう、2年2組に山下は三人いたのである。
例えるなら…
山下1 綾瀬はるか
山下2 井川遥
山下3 マツコDX
震える瞬間である。
死のルーレットである。
その時に自衛本能からかあるエピソードを思い出す。
山下2の井川遥とのエピソードである。
テニス部の井川遥に僕はボールをぶつけてしまった事があった。
「 ごめん。痛かった? ねぇねぇ痛かったの? 何処が痛いの? テニスボールより痛かったの?」
これだ!
このドSっぷりが彼女のハートを焼き付くしたのであろう。
これがフラグになり井川遥は私に惚れたのであろう。
壮大な前置きになってしまったが童貞の読者はついて来ているだろうか?
とりあえず、ズボンは履いてなよ坊や。
パンツ下ろすのはまだ早い。
因みにこの夜の期待値シリーズはついて来れる奴だけついて来やがれのスタイルなんでよろしく。
職場のおばちゃんとの会話
「アンタ、知り合いにイイ子いるんだけどさ。」
まあ、パートナーいない前提で話しが進むが俺は気にしていない。
おばちゃんは俺の色気を敏感に感じて女性を紹介しようとしているのだろう。
俺はCOOLに了承して夜を待った。
待ち合わせ場所に駅前を選ぶおばちゃんのセンスはどうかと思ったがそんな小さい事でガタガタ言う男はCOOLではない。
約束の時間すぎてショートメールが来た。
「後、一時間後につくよ。」
ふっ、俺はCOOLに微笑んだ。
さて、夜の期待値シリーズ名言②
「女のワガママには笑って応えるのが男」
名言過ぎて泣けてくる。
己の成長に軽く微笑みながら駅前でブラックコーヒーを飲みながら待った。
「遅れてごめん。」
振り向くと職場のおばちゃんとマツコDXみたいな…体型がアザラシのような女性が立っていた。
俺は夏なのにCOOLに震えた…
To Be Continue
そう、冒頭の文章はこの伏線であった。
童貞諸君、震えて次回を待て!!